たまには楽器の話など。
僕が使用しているベースはヤマハ「TRB-5」という5弦ベースです。 エレクトリック・ベースの弦は普通は4本ですが、20年前くらい(だと思う)に、1本弦を追加した5弦ベースが登場し、主にフュージョン系のベーシストが使用して次第に一般化してきました。今では6弦ベースというのも普及していて、現在は総称して「多弦ベース」と呼んだりしています。 当初は桜井哲夫(元カシオペア)が通常の4弦プラス高い音の弦を張った5弦を使って、通常のベースでは考えられない音域でのソロやコード弾きといったプレイで、ベースという楽器の新たな可能性を示していたように、高いほうの弦を張っている人が多いようでしたが、現在の主流は低い方の弦を張ったタイプで、楽器店で売っているのはまずこのタイプです。 その理由としては、通常の最低音(E)より低い音(最低B、「Low-B」と呼んだりする)が出せることにより、曲のキー(調)変更への対応が容易なことと、あとはやはり「より低い音を出したい」というベーシストならではの欲求によるものでしょうか。いずれにしても、ベースという楽器の特性からして、低い方に音域が広がるほうが自然というかあるべき姿、ということでしょう。 高いほうと低いほうとどちらの弦を選択するかは、ベースとしての本分にこだわるか、ベースの領域を広げるプレイをクリエイトしたいか、によると言えるでしょう。クルマで言えばブレーキやサスペンションといった足回りにカネをかけるか、エアロパーツにカネをかけるか、の違いでしょうか。 いずれにしても、音域が広がることによって大きなアドヴァンテイジが得られる多弦ベースですが、それに伴う苦労もあります。 弦が増えることによってネックの幅が広くなるので、そのぶん左手の運指が大変になるし、逆に、ネックの幅が広がるのを抑えるために弦と弦の間隔が狭まるので、ピッキングにも影響があります(例えばスラップで人差し指が入りづらくなる、とか)。 だから、たまに4弦のベースを弾くと、すごく弾きやすく感じます。 でも一番気を使うのはミュートですね。つまり弾いていない弦の不要な音をキチンと消すこと。 通常は右手でも左手でも、とにかく空いている指(場合によっては手のひら)を使って弦に軽く触れることによってミュートを行います。 弦が増えれば当然ミュートしなければならない弦も増えるわけで、これが意外とクセモノなんです。 まあボクなんかはまだまだ未熟者なので、常時全ての弦を100%ミュートしているわけではなくて、出ている音で「マスキング」してごまかしている部分もあったりするのですが(汗)、とにかくこのミュートなりマスキングなりができないで不要な音が聞こえてしまうとメチャクチャかっこ悪いんですよね~。 実はこないだのライヴでそれをやってしまいました。しかもソロで・・・あ~、穴があったら入りたい~~ 5弦の話ですっかり長くなってしまったので今日はこのへんで。 大事なのは「どんな楽器を使うかよりも、それを使いこなせるかどうか」ということで。 さ、練習練習・・・
by masafuji1970
| 2005-06-29 23:58
| 音楽・音楽活動
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masa-fuji
性別 男 血液型 O 8.31生まれ ♪試聴コーナー 「to sunny side of the sky」の曲が聴けます! ♪Everyday ♪夢で逢いましょう ♪FLY 現在の音楽活動 「[S]milestone project」 ・・・仮称「レクプロ」もついにCD完成しました!是非聴いて下さいね~。お披露目ライヴも大盛況のうちに終了しました!どうもありがとう!! 「916」 ・・・ソウル・ファンク・アシッドジャズ系カヴァーバンド 2010年春ライヴ@クロコダイル無事終了!ありがとうございました! 「South of the border」 ・・・マニアックと評判の(笑)南佳孝コピーバンド 「The Street Fighting MEN's」 ・・・アツい目ヂカラ男、ハッシー君のロックバンドをサポートしてます。 以前の記事
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