前略 音楽つづけてますか?

探し物をしていて、古いカセットテープを発見した。
それは、僕が大学時代にヘルプ、というかレギュラーサポートみたいな感じで参加していたロックバンドのライヴ音源だった。
  ・・・懐かしい~!まだ残ってたんだ。
このバンドはドラム、ベース、ギター、ヴォーカルの4人編成。ドラムの人が大学の1コ上の先輩で、当時からプロを目指していて強力にウマかった。
ヴォーカルは圧倒的な声量と伸びのある声、そして濃い~顔とキャラ(笑)がウリで、やはりプロを目指していた。
楽曲はギタリストのオリジナルで、基本的にはシンプルなロックだが、16ビートや9thコードを多用した曲もあったりして、シンプルだけどちょっと洒落っ気のあるカッコいい曲をやっていた、という記憶があった。
自分としても、この頃のライヴでは結構いいプレイをしていた、という記憶があった。

で、ちょっとワクワクしながら聴いてみると・・・

荒い!
リズムは結構揺れてるしギターはおかまいなしでリフやソロを弾いている。ヴォーカルはピッチ外しまくりで声は力み過ぎだ。
曲もやたらシンプルというか・・・牧歌的な感すらある。

う~ん、こんなだったかなあ・・・
もうちょっとできてたような気がするんだが。

まあ、そう感じるのも当然といえば当然だろう。10年以上もたってるんだし、僕もその分トシとってるし(爆)感じ方が違って当然だ。
でも、青くて若い勢いは感じるし、ドラムとベースのギミックもなかなか頑張ってはいた。
そして僕はルート8分音符を連打している(笑)ある意味、なかなか貴重な音源かも。
・・・ていうか、オレこのときまだ22歳だったんだなァ・・・(遠い目)

しかし、部活の延長みたいな感覚でなにもわからずバンドをやっていた当時の僕にとって、このバンドでの活動は自分の中でかなりエポックメイキングなできごとだった。
プロ志向の先輩たちにいろいろ教わったことも多い。大げさではなく、このバンドへの参加がなければ今の自分はなかったかもしれない。

その後、僕は大学卒業とともにバンドも「卒業」し、ギター君は製薬会社に就職して岐阜の山奥の研究所へ入っていった。
他の二人はプロを目指して活動を続け、ドラムの方は後年ある歌手のサポートの仕事をつかんでテレビに映ったりもしたが、その後彼らの噂は聞かない。連絡もすっかり途絶えてしまった。

僕は卒業を前にした最後のライヴの後、メンバーだけの打ち上げ2次会で人目もはばからず泣いてしまった。
・・・卒業して就職してしまったら、もうこんなバンドをやることもできなくなってしまうんだ・・・
そう思い込んでいた僕は、感謝の気持ちやら達成感やら喪失感やらがごちゃ混ぜになって、感極まってしまったのだ。


あれから、10数年。
音楽活動の停止を余儀なくされる事態にも何度か遭遇し、長い浪人時代も経験し、またイヤになってもう音楽辞めたい、と思うこともあったが、僕は今もこうして音楽を続けている。
お世辞にも音楽に造詣が深いとは言えず、知識も技術もセンスも全然まだまだ、の僕が曲がりなりにも音楽を続けていられるのは、ひとえに音楽を通じて知り合った仲間の存在と、そして「音楽をやりたい」という気持ちを持ちつづけたおかげだ、と思っている。

この、少しフニャけたカセットテープには、そんな僕の原点のひとつが詰まっている。


あのときのみんなは、今も音楽を続けているだろうか。
きっと、どんなかたちであれ、音楽を続けているはずだ。
僕がそうであるように。
そして、音楽を続けていれば、いつかどこかで出くわすことがあるんじゃないか。
そんな気がしてならないのだ。

みんな、今も音楽つづけてますか?
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by masafuji1970 | 2006-10-12 23:55 | 日記


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