「寄りかかる女と断れない男」に関する一考察

どうでもいいことを真面目に考察する「一考察」シリーズ。
「Fujiさんてそんなこと考えてんの?!(゚д゚)ハァ?」という声にも負けず久々の登場。
今回のテーマは、電車の中でよく見かける、隣の人に寄りかかって居眠りしている女性について。
男もたまにみかけるが、傾向として女性のほうが多いようだ。

これに関して私はふたつの疑問を提示したい。
1.なぜ、女性のほうが多い(と感じる)のか?
2.彼女たちは無意識なのか?意識的なのか?

これについては、まず体力的な問題が考えられる。背もたれ以外に体を支持するものがないベンチシートで姿勢を保持する体力、平衡感覚において、男女差はやはり無視できないだろう。

では、彼女たちは無意識なのか?意識的なのか?
「眠っているのだから無意識に決まっている」という指摘があるだろう。その指摘はきわめて妥当だ。・・・「完全に眠っている」のであれば。
思い起こしてほしい。電車内での居眠りは浅い眠りであり、たびたび目が覚めることがあることを。そして居眠りをしているフリを装っている、という疑惑も排除できないということを。
このように考えると、「意識しているか、していないか」ということはさして重要な問題ではない。むしろ、「よりかかる」という行為、もしくはそのようになる可能性が高い状況に置かれることがなぜ平気なのか?という観点で考察しなければならない。

この点に関して、私は電車内でよく居眠りをするという女性からある証言を得た。すなわち
「まっすぐ座って居眠りするのは疲れるから、端っこに座れないときは隣の人によりかかっちゃう
・・・この証言そのものはかなり極端な例ではあると思うが、それだけに非常に示唆に富んでいる。この証言から読み取れることは、まず「隣の人によりかかるという行為に、あまり抵抗がない」ということ。もっと言えば「隣の人を『人』ではなく、『壁』くらいに思っている」ということだ。

このような発想は、男性ではまず考えられない。
なぜか。
古来根源的に「男性」は「家族を養う性」であり、「女性」は「養われる性」だからだ(誤解を招く表現かもしれないが、あくまでも歴史的・一般的な傾向をあらわす端的表現としてご理解をいただきたい)。
つまり「女性」にとっては「寄りかかる」という行為は本質的に自然なことなのだ。自尊心、体面といった「武士道」を重んじる「男性」とは反対に。

だがここで、「男に『武士道』の精神があるように、女性にも『恥』の文化があるはずではないか」という反論があるかもしれない。
たしかに、日本女性には「恥の文化」がある。いや、「あった」というべきか。
積極的な社会進出、晩婚化、露出度の高い服装、電車内での化粧直し・・・これらのキーワードは「恥の文化」から開放されつつある現代女性を象徴している、と言える。
しかし一方で、旧来の「男女の仕切り」はいまだ主流であり続けている。多くの家庭では夫が働き妻が家庭を守っているし、デートやパーティでは男性が女性をリードすることが好ましいと一般的には思われている。

このように、旧来の価値観から開放されつつもまだ完全に自立しきってはいない、しかし確実に変貌しつつある途上の段階。それが現代「女性」なのではないか。
「恥からの開放」と「寄りかかり」を同時に体現している居眠り女性の姿は、まさにその象徴なのだ。

さらにここで、男性の側についても指摘しなければならない。つまり、女性に寄りかかられている男性についてだ。
このような場合、男性が迷惑そうに女性を振り払おうとするのを見るのはきわめて稀だ。ほとんどの場合、女性がもたれかかるに任せている。
なぜなのか。
「そりゃスケベだからに決まってんでしょ!」という指摘があるかもしれない。
正直なところ、私も男性のひとりとして、これはまったく否定できない(苦笑)。
もし好みのタイプのうら若き女性が自分の肩にもたれかかりスヤスヤと居眠りしていたら・・・多くの男性諸氏は悪い気分ではないだろう。なかには「この子が目を覚ますまで送り届けるのだ」などと、甚だ押しつけがましい「騎士道精神」を発揮する男性もいるのではないか。
このような男性の姿は、一見「女王を守るナイト」―女性は守るべき弱いもの、そして男はそのために身を呈する、という旧来の価値観―を体現しているようにも見える。
だが、本当にそうだろうか?「女性」が変貌しつつあるように、「男性」もまた変貌しているはずだ。
実のところ、女性に肩を貸している男性は、残念ながら勇敢なナイトでもなければ誇り高きサムライでもない。
現代において強くなった女性に押されて元気のない男性・・・「断れない男」そのものではないか。

「男性の肩によりかかって眠る女性」・・・電車の中で見かける一見「美しき光景」は、まさに現代における男女のあり方の変質を象徴する事象であったのだ。


これはもちろん「このような傾向がある」という話であって、すべての女性男性がそうだと言っているわけではない。
獲物を見つけて積極的に寄りかかる女性もいるだろうし、それを勇敢に振り払う硬派銀次郎もいるだろう。「恥」を恐れて必死に睡魔と戦う女性もいるだろうし、自分から擦り寄る男性もいるだろう。
あなたはどうだろうか。

え、私?
・・・よかったら隣に座ってみませんか? フフ・・・
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by masafuji1970 | 2006-04-19 23:31 | 考察


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