さよなら、ぞうさんベース

買いたいものがあったので、帰りに楽器店に行ってみると、

な、なんと、ぞうさんベースがあるではないか!

さっそく試奏することに。
ただし、試奏にあたってはあくまでも「オモチャに毛が生えた程度」のものとして過度な期待は抱かないように心がけた。
とにかくある程度の音量が出せて、さほど弾きづらくなければヨシとすることにした。

ショート・スケールのボディは、実際に手にしてみると予想以上に小さい。ただしそれなりに重量があるので、さほど「オモチャ感」はない。
さて、まずは4弦をボーンとやってみる。なんといっても4弦開放はベースの醍醐味。
だが、音質は予想通りのペラペラの音。まあ、これは想定の範囲内だからヨシとしよう。
それより音が小さい。ヴォリュームをもっと上げてみよう、と思ったらこれがフルの状態。
・・・ありゃ~、こんなもんか。
この音量なら、10畳くらいのお座敷での少人数の宴会なら充分使えるだろう。
屋形船とかお花見で使うにはもってこいだ。
しかし、それなりの広さの店内で、しかも歌はマイク、ギターはアンプを使うとなるとこれでは完全に負けてしまうし、20~30人くらいの手拍子でもかき消されてしまうだろう。

ともかく、とりあえず演奏してみる。
ひ、弾きづらい!なんじゃこりゃ!!
ネックの太さ、弦間のピッチ、フレット間のピッチ、すべてが小さ過ぎる。
通常のロングスケールのベースより短いミディアムスケールやショートスケールは運指が容易で弾き易いと言われるが、このぞうさんは短すぎてかえって弾きづらい。
左手はあらぬところを押弦してしまうし、右手はまともにピッキングすらできない。
まるで大人が子供の三輪車に乗っているような感覚だ。
最近はケータイやMP3プレーヤーなど、小さいものがもてはやされているが、小さければいい、というものではない。
大きければいい、というものでもないが。
おそらく、このベースはピックでゴリゴリ弾く人にとっては結構使えるかもしれないが、フィンガーピッキングで抑揚をつけたりするには明らかに向かない。ということは今回の曲には使えない、ということだ。

結局、音量・演奏性において、今回の自分の用途には適さないことがわかった。

しかしそれよりも感じたことがある。
楽器を持つときのワクワク感や、音を鳴らしたときの感動、演奏することの楽しさが、まったく感じられなかった。
「オモチャなんだからしょうがないじゃん」と言われてしまえばそれまでだし、実際そのように割り切るつもりだった。もしこれが数千円程度ならシャレで買ってもいいかもしれない。
しかし、音を出す楽しさを感じられない「なんか楽器みたいなもの」を手にして人前で演奏する気には到底なれない。
どんなにヘタレでもショボくても一応はベース弾きのはしくれとしての矜持は保っていたい。
ちなみに店頭価格は37,000円也。シャレじゃ買えないよね~。

まあ、いろいろ偉そうなことを書いたが、とにかく実際に試してみることによって、なにかモヤモヤしたものはスッキリとした感じだ。
ほのかな淡い気持ちから一気に燃え上がったぞうさんへの想いは、もうこれで終わり。今は吹っ切れてすっきりとしている。本当だよ!本当なんだから・・・
さよなら、ぞうさん。。。

さあ、当日が楽しみだ!

※あくまでも僕の個人的な感想ですので、実際にぞうさんベースをお持ちの方、購入を検討中の方、どうぞご容赦願います。
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by masafuji1970 | 2006-03-07 23:34 | 音楽・音楽活動


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